私はかなり長いことホームページ制作会社で勤務していましたので、この業界のことは裏事情も含めよく知っています。

そこで、ホームページ制作業界がここ10年ほどでどのように変わっていったのかを、時系列で書いてみたいと思います。

皆さんは、自社のできるだけ安い値段でホームページを作りたいと思って、このサイトに訪れていると思うので、正直「ホームページ制作業界の内部事情なんて興味ないよ」って人も少なくないと思います、、

その場合、このコーナーを読み飛ばしてもらって構いません。

「自分は10年ほど前に初めて会社のホームページを業者に作ってもらってそのままだけど、そのころと今とどれほど制作料金に変化があったんだろう?」

「HP制作業者から営業の電話がしょっちゅうかかってくるが、提案されたホームページの製作費って適切なのだろうか?WEB制作業界での制作費用のおおよその目安が知りたい」

「今自社で運用してるホームページってWEB制作業者に毎月6000円ほど払ってるんだけど、これって払い過ぎなの?」

など、少しでも昔と今のホームページ作成会社とその業界の遷移について興味がある方であれば、時間があるときにでも読んでみてください。

それでは、まずは2000年代初期から中期にかけてのホームページ制作会社の状況について書いてみたいと思います。

【2000年前後】中小零細企業の多くはホームページを持っていなかった

2000年前後、ホームページを持っている会社は決して多くありませんでした。

もちろん、それなりに規模の大きい企業やIT企業や公官庁などのホームページはありましたが、日本の多くの企業が、そうではない中小零細規模の企業です。

ホームページって何?
持ってたらどんなメリットがあるの?

ってレベルだったと思います。

ただホームページ作成ソフトも販売されていたので、このころからホームページを自社で作っていた先進的な中小企業も少なからず存在はしていました。

ただ、それには2つの難点がありました。

一つは、このころの市販のホームページ作成ソフトで作ったホームページは、見た目が恐ろしく貧相でした。

知り合いの会社が当時のホームページビルダーってソフトで自社のホームページを作っていたのですが、かわいらしい子供の落書き帳のようなデザインで、はっきり言って、法人用のホームページとして運用するのに耐えられないレベルでした。

ホームページの目的が、今ほどクリアになっていなかったのだと思います。

【2000年以降】WEB制作費用が100万前後

それでも、2000年に突入して以降、ホームページ制作業者の数が増えていきます。

これは次第に、法人用ホームページの重要性が浸透してきたことで、HP作成のニーズが増えてきたことが背景にあると思います。

そんなころ、私もとあるWEB制作業者に新入社員として入社しました。

ホームページ制作の会社としては、それなりに社員数の多い、業界内では比較的大手に属する会社だったと思います。

そこでは、企業のホームページ20ページほどで、ホームページの制作費用の総額が100万円以上もお客様からいただいていました。

そしてホームページが完成した後も、SEO対策費用、各種コンサルティング費用として、毎月3万円ほどの費用もお支払いただいていました。

今の時代のHP制作費用と単純比較してしまうと、それはボッタクリに近い料金設定だなと思われるかもしれませんが、その当時は、今のような便利で高機能なホームページ作成ツールもありませんでしたし、常識的な範疇内の価格設定だったと思っています。

当時のWEB制作業界内には、たった数ページのホームページ制作費用に数百万円という料金設定をして、リース契約で支払わせるようなWEB制作会社もあると聞いていたので、それに比べて、うちの会社は良心的なサービスだという自覚はありました。

会社の方針として、電話営業による勧誘もそれほどしていなかったと思います。

CMSの出現で更新が少しずつ楽になってきた

WEB制作周りの技術革新に伴い、またWEB制作業者の数の増加により、2005年ぐらいからHP制作費の相場が少しずつ下がっていきました。

その背景にはホームページの作り方自体に大きな変化があったことも関係します。

もちろん、今までと同じようなやり方でホームページを作るスタイルは今でもあります。
その料金自体もかなりのスピードで値崩れしたのですが、それ以上に衝撃的だったのが、CMSタイプのホームページ作成ツールが出回り始めたことでした。

CMSとは、WEB上で自分で簡単にホームページを作成、更新できるツールで、この出現により、ホームページ制作業者にホームページ作成を依頼する意味が少しずつなくなりつつありました。

もっとも、CMSで作るホームページが、2000年代初期のころの市販のホームページ作成ソフトと同レベルの完成度であれば、WEB制作業者の作るホームページと質の面で差別化することができたのですが、このCMSで作るホームページは、ビジネス用途として見ても見劣りするものではなくなってきました。

ムーバブルタイプ、ワードプレスの出現です。

ただ一つ、ホームページ作成業者抜きで、素人がCMS形式でホームページを作るには難点がありました。

それは、CMS形式でホームページを作るのは難しい

ということです。

更新は簡単なんです。ある程度出来上がったホームページに文言を加筆修正したり、画像を追加するのは簡単。

ただし、1からCMS形式で法人用のホームページを素人が作るのには、まだまだ高いハードルがありました。

そんなわけで、ある程度HP制作業者が作りこみ、納品するというスタイルが少しずつ流行りはじめました。

1.ムーバブルタイプ(Movable type)で業者がある程度作りこみ、今後のサイト更新作業のみホームページ所有者側で管理画面からWEB上で更新

2.ワードプレス(WordPress)で業者がある程度作りこみ、今後のサイト更新作業のみホームページ所有者側で管理画面からWEB上で更新

3.独自のCMSシステムをWEB制作業者が持っており、ある程度の外枠が作られた状態で納品されてくる。HPのコンテンツ更新作業はホームページ所有者側で管理画面からWEB上で行う。

1と2にあるムーバブルタイプとワードプレスですが、両方とも基本的には無料で利用できるCMSです。これらのプログラムをレンタルサーバー上にアップロードし、オンライン上でWEBサイトを作りこんでいくのですが、当時のワードプレス、MTともに、使い勝手が悪く、初心者にとっては敷居の高いCMSでした。

そのため、3のような、使い勝手がいいように独自開発されたCMSツールを利用する中小企業が増えてきました。

月額費用4000円~5000円代の業者が乱立

このように、2000年代中期~後期にかけては、無料で使えるワードプレスやMovableTypeといったCMSツールの使い勝手がまだまだ初心者には難しかったため、使い勝手がいいように独自開発されたCMSツールを利用する中小企業が増えてきました。

初期費用も数万円とそれほど高くないサービスが多く、法人用のホームページとしてまずは始めてみようという中小企業のニーズがあったため、そうしたサービスを提供する業者も少しずつ増えていきました。

こうしたWEB制作業者がどの部分で、収益を上げていたかというと、CMS型ホームページを納品していた企業から支払ってもらう、月額費用の部分でした。

自社でCMSシステムのサーバーも持っているため、その利用料を月額課金サービスとして徴収していたのです。

その額は、基本月額費用にして4000~9000円程度が主流だったでしょうか。

今までのWEB制作会社が、100万円ほど初期費用を取ってホームページを作っていたことを考えれば、初期費用数万円で月額費用数千円で自社のホームページが持てることが画期的だったことを分かってもらえると思います。

ですが、そうしたシステムを提供するWEB制作業者の数が増えてきたこともあり、業界内は価格競争に陥りました。

【2010年~】自分でホームページを作る時代へ

法人用のホームページを自分で作る企業が急速に増えるにつれ、それに比例してレンタルサーバーとワードプレスを組み合わせて自社のホームページを作る企業も増えていきました。

ただし、その独走に待ったをかけた存在があります。
それが、法人向けホームページ作成ソフトの出現です。

法人向けホームページ作成ソフトの出現

名前をシリウス(SIRIUS)と言いますが、法人用のホームページを自分で1から作る際、知っている人の間では必ずといっていいほど選択肢の一つとして挙げられるようになりました。

シリウスを使ったホームページ作成は恐ろしく簡単です。

1.シリウス上でホームページ上で表示したい各ページのコンテンツを入力する。
2.入力が終わったら、保存してアップロードボタンを押すことで、コンテンツがサーバー上にアップロードされる。
3.1と2をホームページの完成に向けて必要に応じて繰り返す。

こんなところです。
それで、法人用のビジネス風ホームページをいくつでも持つことができます。

ソフト代もとても安く2万5千円で、一度購入するとそれ以外の月額料金も発生せず、利用し続けることができます。

バージョンアップが必要な場合も、ボタン一つで簡単にバージョンアップできますし、別途料金を払う必要はありません。

2019年現在最もおすすめな法人用ホームページの作成手法

つまり2014年現在、ホームページ制作業者に頼らず、自分で可能な限りコストを抑えて、自社のホームページを運用(複数サイト運用も考慮)するために必要な選択肢として

1.格安レンタルサーバー+ワードプレス+賢威(ビジネス用ワードプレステンプレート)
2.格安レンタルサーバー+法人向けホームページ作成ソフト(シリウス)

がダントツでお勧めできる選択肢となります。

このどちらにするかは、はっきりといって各人の好みになってくると思います。

私の直感でお話しさせていただくと、大きな迷いもなくさくっと法人用のホームページを作れるのは、2.格安レンタルサーバー+法人向けホームページ作成ソフト(シリウス)の組み合わせだと思います。

世界中いろんな環境で仕事をするので、どこからでも簡単に自社のホームページに更新を加えたいという人や、どんどん自社ホームページの記事数コンテンツ数を増やしていきたい。という人は、格安レンタルサーバー+ワードプレスの方が向いている場合もあります。

ただし、一番おすすめなのはその両方とも試してみて、自分にどちらがあるのかを実感してから、そのツールを使い続けるというのがもっとも確実なやり方だと思います。

両方のシステムを使ってホームページを複数運用しても、1つのレンタルサーバーで複数サイト運用可能なところがほとんどなので、月額のサーバー費用は変わりませんからね。

なお、カラーミーシステムで作るホームページも、当サイトでは3番目に推奨はしていますが、複数サイト運用にははっきり言って向いていません。

今後絶対にサイト数も増やさないし、今後大きなビジネス展開はない、すぐ削除するかもしれないが、とりあえずサイトを持ちたい。

って人は活用を前向きに検討しても良いと思います。

以上が2019年現在のホームページ制作業界の推移と現状になります。

WEB制作業者のポジショントークに惑わされるな

2014年になった今、高いお金を払い続けて、ホームページ作成業者にホームページをわざわざ作ってもらう必要がないことを実感していただいたと思います。

お金は湯水のごとくあるし、ホームページを作ることなどに一瞬も時間を使いたくないし、興味もないって人もいると思うので、そういう人はWEB制作業者にお金を出して、ホームページを作ってもらうのが最良の選択だと思います。

ですが、簡単に法人用のホームページを作れるのであれば、自社のホームページぐらい自前で持っておきたい。会社から出ていく月額費用を少しでも抑えたいと考える、中小企業の経営者、士業さん、零細企業、個人事務所の社長さん、個人事業主の方は、当サイトでご紹介した方法でぜひ、自社のホームページを作ってみてください。

世の中でまことしやかに言われているほど、ホームページ作成は難しくありません。